「がん患者の声を医療に反映させたい」。看病する家族を支える立場から医師と意見交換。

2017.2.6

 がん患者さんを看病している人のサポート協会(所在地:大阪府八尾市、代表:酒井たえこ)は2017年2月16日、大阪市内のホテルモントレ(大阪市浪速区)で開催される医師と患者支援団体との検討会「患者と向き合うがん医療を実現するために」にパネリストとして登壇。がん患者やその家族と接している立場から「患者や看病する人が本当に求めている医療とは何か」について意見を述べます。

「提供する医療」から「理解する医療」を目指して

 当協会は、がん患者を看病する家族などを対象に、がんとの向き合い方やつらさを和らげる方法などをレクチャーするボランティア活動を行っています。その中で見えてくるのは、患者や家族の「○○○○」「○○○○」という本音です。

 しかし、治療の現場では、医師になかなか本音を言えないために、「求める医療」と「提供する医療」にズレが生じているケースが数多くあります。こうした課題の解消を目指し、今回、医師と直接討論する今回の機会を生かし、患者の思いや考え方を医療機関サイドに発信します。

 これによって、患者の心理を理解した治療に結びつけることができ、患者側に立った医療の向上につながるとともに、患者と医師との信頼関係がより深まります。

※患者の声と医療について

がん診療連携拠点病院が必須で実施している緩和ケアPEACE研修会のカリキュラムでは、患者の意見を取り入れるよう指導されています。

検討会で語る主な内容

 がん患者やその家族は、治療を通じて、医師や看護師と人間として「分かり合いたい」と思っています。そして、言葉には出さなくても、懸命に治療に当たる医療関係者に深く感謝をしています。その気持ちを医療関係者サイドに伝えることで、患者への治療状況の説明や、治療方針を決めるカンファレンスの質が良くなるのではないでしょうか。

 また、医師が機械的にではなく、一人の人間として向き合おうとしている現実が分かれば、患者サイドが地域の医療機関を信頼する気風が生まれ、大病院指向から地域医療へと目が向き、病状に適したい円滑な治療が受けられるようになると考えます。

 患者やその家族の心理を知ることは、医療関係者にとって「手間のかかること」ではなく、現在の医療の質と精度を上げる「メリット」であることを伝えます。

開催概要

「患者と向き合うがん医療を実現するために」

〜患者を支える医療提供をめざすための医療従事者と患者の合同検討会・講演会〜

 

・日時:2017年2月16日(木) 16時30分~19時

・場所:ホテルモントレ グラスミア大阪23階 ウィンダミアホール (大阪府大阪市浪速区奏町1丁目2-3)

 ・参加費:無料

・主催者:○○○○○○

・共催・八尾市立病院、中河内がん診療ネットワーク協議会、大阪府がん診療連携協議会 、

 

■第一部:医療従事者と患者の合同検討会

【がん患者から医療者へのメッセージ】

1)がん患者さんを看病している人のサポート協会 代表・酒井たえこ

2)一般社団法人 グループ・ネクサス・ジャパン大阪支部 理事・片山環

検討会進行:八尾市立病院緩和ケアセンター 蔵昌宏/市立岸和田市民病院緩和ケア内科 川島正裕

 

 

■第二部:特別講演 「マギーズ東京の取り組み」

講演者:NPO法人マギーズ東京 共同代表理事 センター長・秋山正子

司会:八尾市立病院 総長・佐々木洋

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